こんにちは
アフターコロナにおすすめの国家資格について書いています。
コロナの影響で休業や在宅ワークで、自由に使える時間が増えた方も多いのではないでしょうか。
将来の見通しは不透明、コロナは私たちの働き方を否が応でも見直すきっかけになっています。
今回は、この自粛期間中に資格の勉強を始めたいという方に、「自分の価値を高め」「アフターコロナの時代にも稼げる」おすすめ資格を紹介します。
私自身はコンサルタントとして20年のキャリア、今は事業会社で役員をしています。
コンサルタント時代は周りに資格者がたくさんいて、独立して成功した人も見てきました。
今の事業会社も色んな資格者と一緒に仕事をしているので、「資格のリアル」を伝えることが出来る立場です。
おすすめ資格4選
①宅建士
②通関士
③行政書士
④社労士
この資格を持って、成功している人の特徴も併せて紹介しています。
資格の評価基準
私がおすすめにした、資格の評価基準はこの4点です。
・学習時間が500時間以内
・業務独占資格
・アフターコロナの時代環境に適応できる
・期待成果
緊急事態宣言はいずれ解除されますが、ワクチンが開発されるまでの期間、今と同じように不自由な生活が強いられるでしょう。
自粛期間を仮に1年、その期間中に500時間の勉強時間が確保でき、かつ試験が開催される資格を集めました。
「業務独占資格」とは、ある業務を資格者のみが行うことができると法律で定められている資格です。
医師や弁護士が分かりやすいですが、法律によって国が身分を保証している資格です。
期待成果は色々考えられますが、①転職に有利、②給料が上がる、③独立開業できるの3点でしょうか。
おすすめ資格①:宅建士
正式には宅地建物取引士と呼び、毎年20万人が受験する国内最大規模の国家資格です。
不動産取引の専門家として、不動産の売買や賃貸物件の取引をする際、その土地や建物について専門知識を有していないお客様に詳しい説明をする仕事です。
具体的には「重要事項の説明」です。
不動産契約時の価格や利用条件の説明は、宅建資格がないと出来ません。
宅建士資格評価
難易度:
給料:
独立可能性:
将来性:
リモート化:
必要な勉強時間: 300時間
試験日:毎年10月頃
おすすめ(総合):
試験の難易度は高くないので、主婦や学生、サラリーマンまで、過去の経験に関係なく、多くの人が受験します。
猫も杓子も受験するためか、ぶっちゃけ「使える人材が少ない」のも事実。
業界のリアルな姿で言えば「プロの専門家」は希少。
私の経験でも、契約書の内容を棒読みするだけで、ちょっと突っ込むと何も答えられない、とてもプロと呼べない情けない人々が多いイメージです。
でも逆に、そこがチャンス。
二流、三流選手が多い中で、一流選手は目立ちまくりです。
宅建士成功のコツ: 分野特化
一流になるコツは、分野を絞ることです。
不動産といっても実は幅広く、売買と賃貸や転貸、土地と建物、マンション・アパート、一軒家、住居用に店舗用・事業用、海外、相続、競売など、細かく分野が分かれます。
おすすめは、ある分野に集中特化すること。
例えば「飲食店のテナント」のプロになったとしましょう。
同じ広さのラーメン店を開業するにも、その物件の状態や契約内容により、開業前や開業後にかかるコストが倍くらい違ってきます。
これ店主は気付きにくいものですが、宅建士が「このテナントは●●で余分にお金がかかりそう」「●●が気になるので家主と交渉しましょう」なんてアドバイスしてくれると、こんな心強いことはないです。
繰り返しになりますが、こんな人、ほぼ存在しないです。
逆に存在すれば、紹介だけで仕事は途絶えないです。
そして独立開業の道もグッと近付きます。
小さな事務所とパソコンがあれば日本中で仕事をすることも。
アフターコロナの時代、リモートワークの仕事スタイルにもあった資格です。
おすすめ資格②:通関士
日本は貿易大国。この貿易の際、「通関書類の作成」や「通関手続きの代行」といった手続きを行うのが通関士です。
通関士が活躍するのは、港にある倉庫業や航空会社の貨物部門、海外との物流会社、海外取引の多い商社やメーカーです。
最近は、インターネットを通じた個人輸出入も増えているので、通関士が関わる領域が広がりました。
通関士資格評価
難易度:
給料:
独立可能性:
将来性:
リモート化:
必要な勉強時間: 400時間
試験日:毎年10月頃
おすすめ(総合):
通関士成功のコツ
そもそも通関士として独立開業をするのは非常に困難です。
通関業務において必要な、資金の立て替えや保管倉庫の確保を、個人の資金力と人脈で行うことは、ほぼ無理だからです。
したがって、通関士の場合は、どこか企業に所属して安定的に仕事をすることになるでしょう。
税金を取り扱う仕事のため、これまで難しかった通関士の在宅ワークですが、コロナ感染拡大の影響により、財務省も在宅勤務を認める運用を始めています。
2020年3月時点、全国で350人の通関士が在宅申請を出しているようですが、今後、この動きはまるます加速するでしょう。
そうなると、東京に住みながら、九州の港の通関業務を行う通関士も出て来そうです。
すすめ資格③:行政書士
行政書士は行政手続きをする仕事です。
飲食店を開業したい、保険金の請求をしたいなど、何か私たちが行動を起こす際、行政に許可や認可を得る必要が多々でてきます。
その手続きや書類の作成は複雑になるため、プロである行政書士が代理で行います。
その名の通り、個人や法人の代理として行政相手に仕事をするのが行政書士です。
「遺産相続」や「成年後見」など高齢化社会に必要な仕事、「外国人雇用」や「日本国籍取得」など国際化に必要な仕事、認可保育園やリサイクルショップなど新しい業界や注目業界に関する仕事など、行政書士の仕事はいまの社会のトレンドを反映したものとなります。
行政書士資格評価
難易度:
給料:
独立可能性:
将来性:
リモート化:
必要な勉強時間: 500時間
試験日:毎年11月頃
おすすめ(総合):
行政書士成功のコツ: 受注構造
行政書士の特徴は、顧客が法人でも個人でも、1回きりのスポット仕事が多いということ。さらには、一つひとつの仕事の単価が安いこと。
これらは独立行政書士にはキツイです。
というのも、今月も来月も、安定的に新規の仕事を受注する必要があるからです。
これは同じ法律系の資格、税理士や弁護士が顧問契約で毎月安定的な収入を得るのとは大きな違いです。
行政書士が成功するためのコツは、兎にも角にも安定的に仕事を受注する構造作り。
インターネットで専門知識を発信し、その分野のプロとして広く認知されるか、関連する事業者と提携するか、営業に時間の50%以上を割くスタイルでないと成功は難しいです。
顧客との仕事はリモートで進めることが出来ます。
反面、行政とのやり取りは、かなりの部分で旧態依然とした非生産的なやり方を押し付けられ、アフターコロナの時代に大丈夫かと心配になります。
このあたりの行政の時代錯誤感は、ほんと何とかならないですかね。
おすすめ資格④:社労士
必要勉強時間900時間、例年の試験日8月。いずれも今回の基準から外れますが社労士もおすすめ資格に入れました。
ちょうど、今から1年かけてチャレンジするイメージです。
1年後の取得は決して難しくはありません。
社労士(正式名称:社会保険労務士)は、労働関係や社会保険関係の書類作成代行や、企業の労務管理や社会保険に関するコンサルティングを行う資格です。
私自身も人事コンサルタントとして活動していましたが、両者は近い業種です。
社労士の方が、事務的な仕事や代行的な仕事が多いイメージです。
社労士資格評価
難易度:
給料:
独立可能性:
将来性:
リモート化:
必要な勉強時間: 900時間
試験日:毎年8月頃
おすすめ(総合):
社労士成功のコツ: 営業力
合格率10%、平均受験回数3回と、他の3資格と比べ難易度が高い社労士です。
それだけの難関資格ですが、得られる果実は決して甘くないようです。
社労士成功のコツは、行政書士と同様に営業力です。
違いは、社労士の方が、より企業の経営者や経営幹部に営業すること。
したがって、インターネットの情報発信も大事ですが、それよりも人脈を辿った直接営業が重要になります。
法律家としての杓子定規な話を経営者は求めていません。
どうすれば、企業の問題を解決し成長や発展につながるか、具体的な提案力がポイントです。この分野で、営業力のあるコンサルティング会社との競争になるのがやっかいな所です。
資格に通信講座やオンライン学習は必要?
今回、紹介した資格はいずれも独学での取得が可能です。
書店に行けば過去問ふくめ参考書籍が、YouTubeでも教材動画を無料で見ることができます。
では通信講座やオンライン学習に取り組むメリットは何かというと、「モチベーションを維持しやすい点」と「限られた時間の中で最短で走ることが出来る」ことかと思います。
結局勉強するのは自分自身なので、絶対に合格するという気持ちがあれば、別にスクールは不要です。
おすすめオンライン講座は次の3つです。無料プランや全額返金制度とかもありますので、独学と比較検討しつつがいいかと思います。
資格試験の通信講座フォーサイト・・・無料講座あり。受講料全額返金制度(不合格の場合)あり
生涯学習のユーキャン・・・TVCMでお馴染み。100以上の通信講座。
オンライン資格講座スタディング・・・スキマ時間にスマホで学べる。TVCM放映中
資格が先か?転職が先か?
資格をとってから業界へ転職するか、業界へ転職して実務経験を積みながら資格の勉強をするのがよいのか?
本人の頑張り次第なので、どちらが資格を取りやすいというのは無いと思います。
資格が先のメリット
・慣れた環境(今の職場)で勉強に集中できる
・余計な雑念に惑わされない
新しい環境に身を置くこと(転職)で、余計な気遣いが増えることや、新しい情報に混乱するのが苦手な方は資格を取ってからの転職をおすすめします。
転職が先のメリット
・勉強内容と実務がリンクする
・次のステップ(独立など)にむけいち早くアクションできる
社労士や行政書士の事務所に無資格での転職は可能です。しかも資格者とほぼ同じ仕事をすることになるので、勉強している事が実務とリンクして理解度が上がります。
無資格で転職すると給与面で資格者よりは劣るので、「無資格で転職」→「資格取得」→「資格者で転職」の流れでキャリアアップを目指すのが良いでしょう
おすすめの転職方法
不動産業界専門の転職エージェント
不動産業界は未経験者にも門戸は広く開かれている業界です。宅建は比較的、実務に則した問題が出るので、業界で働きながら勉強するとより合格に近付けるかも。
不動産業界を専門にした転職支援サービス「宅建Jobエージェント」なら、宅建資格者はもちろん、資格のない人や未経験者も広くサポートしています。
不動産業界で働きたい方や、宅建資格を勉強中の方は、業界に詳しいキャリアアドバイザーが最適な求人を提案します。
管理部門に特化した転職エージェント
「MS-Japan」は、管理部門に特化した転職エージェント№1です。
事業会社から社労士法人のスタッフクラスから管理職クラスまで、多くの求人を扱っています。独立も視野に入れたキャリア相談をかねて登録しておくのも良いでしょう。
MS-Japanで検索してみると、100件以上の社労士への求人情報が公開中でした。
転職エージェントは大手をおさえておく
社労士事務所や行政書士事務所に無資格で転職するなら、大手の転職エージェントが良いでしょう。「デューダ」「マイナビ」なら、若手・第2新卒向け情報が豊富なので「無資格OK」の未公開求人が多くあることでしょう。
doda(デューダ)はパーソルキャリアが運営する業界No.2の転職エージェントです。若手からベテランまで、幅広い年齢層への転職サポート実績があります。面談担当者からのサポートが手厚く、ニーズを掘り下げて提案してくれます。
「マイナビエージェント」は20代の登録者ナンバーワンです。若手層を採用したい企業や新進のベンチャー企業とのつながりが強く、第二次新卒向けの求人が豊富です。マイナビエージェントの丁寧なサポートには定評があります。レスが早く、エントリーシートや履歴書についてもサポート熱心、初めての転職や転職が不安な人におすすめの転職エージェントです。
そもそも資格は本当に必要か?
「成功するのに資格は必要ない」「そもそも資格になる時点で、その仕事は終わっている」
このように話す成功者やインフルエンサーは多くいます。
これは全くもって事実でしょう。
資格保有と成功に関係はないです。
それでも、私が資格をお薦めする理由を書いておきます。
目標が明確
優れた目標とは到達レベルとプロセスが明確なこと。
試験日、試験範囲、合格ラインが明確で、成功者の体験やノウハウ、過去問題がネットで公開されているので、これほどチャレンジしやすい目標はないでしょう。
成功体験の積み重ね
目標にチャレンジし達成することは自信になり、次の目標にチャレンジするモチベーションとなります。成功体験を自分の中でノウハウ化すれば、新たな成功を再生産することが出来ます。
複業の時代
色んなインフルエンサーが言葉を変えていっていますが「複業の時代」です。
100人に1人の才能と、100人に1人の才能を掛ければ1万人に1人の才能になると。
資格を取れば、掛け算の片側は出来ましたね。あとは、自分なりの色付けです。
業務独占資格は転職に有利
そもそも資格保有が絶対という募集があります。その時点で競争倍率は低いです。幾ら優秀でやる気があっても、資格がなければ医師にはなれません。
資格者は平均給与が高い
資格手当をつける企業は多いです。資格を持っているだけで、無資格者と比べると給与が高くなります。
独立開業の可能性
今回、ご紹介したほとんどの国家資格は独立開業を想定した資格です。小さくても一国一城の主となれる、夢があります。
資格にチャレンジすることは何も無駄なことではないです。
当たり前ですが、成功するには資格を取った後が大事です。
今回はここまで。
ありがとうございました。