こんにちは、Kotobukiです。
事業会社で介護・福祉部門の役員をしながら、このブログを書いています。
介護転職サイトや介護転職エージェントのリアルな姿を、忖度なくお伝えしています。今回の転職サイトは「介護ワーカー」です。
私がリアルな転職サイトの姿をお伝えする理由は、ネット上に余りに嘘の情報、端的に言えば騙しの情報が多いから。
人手不足に悩む介護業界が、そうでなくてもイメージ悪いのに、こんな騙しの手口で採用を続けていては、もはや誰も介護業界へ来てくれないとの危機感があるからです。
そして、私がリアルな姿をお伝えできる理由は、仕事で採用に関わる事が多いので、転職サイトの営業担当者とパイプがあり、本当の情報を知り得る立場にあること、またインターネットの分析ツールを使って、本当の情報を集めることが出来るからです。
前置きはこれくらいにして、早速「介護ワーカー」のリアルな姿を分析して参りましょう。
「介護ワーカー」のリアルな評判
私が介護ワーカーの口コミ情報を収集した方法は、次の通りです。
- 調査内容:Twitter上の「介護ワーカー」に関する口コミ情報を収集
- 調査方法:市販のSNS分析ツールを使用(身バレになるので名前は伏せておきます)
- 調査期間:2020年7月~2022年6月までの2年間
- サンプル数:日本語で行われた全ツイートの10%が対象
- その他:BOT、スパム等の自動配信されたツイートやリツイート等は分析より除外
介護ワーカーの評判
過去2年間の介護ワーカーの評判は次の通りです。

過去2年間で「介護ワーカー」についてツイートされた件数は149件。
サンプル数は全体の10%ですが、思いのほか多くはありません。
「悪い」評判が全体の13%ある一方で、79%は「普通」のツイートでした。
なお「普通」「良い・悪い」の判断は、分析ツールのAIが自動的に行っており、私が見る限り、全てが正しいとは言いにくい所があります。
スパム除外して分析しましたが、一部はしつこく残り件数にカウントされています。
いずれも私が主観で調整すると、この記事自体の信ぴょう性が問われるので、そのまま残しています。
介護ワーカーの口コミ
気になった口コミツイートの一部を、原文そのままで紹介します。
相変わらず、介護転職サイトの電話連絡の非常識さは目に余ります。
電話が嫌だ、迷惑だという方は、「ジョブメドレー」からは電話がない事を確認していますので、そちらをご利用下さい。
私が気になったのは、最後の口コミ。
この口コミの真偽は分かりませんが、条件の良い、時には嘘の求人情報で人を集める手法は、「釣り広告」と呼ばれています。
介護転職サイトに多いと言われる「釣り広告」、「介護ワーカー」には釣り広告が多いのか、今日はこちらの問題に踏み込んで参ります。
そもそも釣り広告とは?
「吊り広告」は電車内の中吊り広告の事をさしますが、こちらの「釣り広告」はそれではありません。
言うなれば、求人を釣るためのウソの情報です。
全く実態の無い施設や、条件もあれば、求人していないのに募集中となっている事まで、釣り広告に含まれるでしょう。
介護業界に釣り広告が多く存在する理由
転職サイトは釣り広告を認めていません。
ウソの情報は、その転職サイトの信頼性を損なうから当然です。
にもかかわらず、一定数存在するには、理由があります。
理由① 派遣会社の釣り広告の場合
現状、釣り広告の大半は介護系の派遣会社の求人情報と思われます。
派遣会社がどういった求人を掲載するか、転職サイトは本当の所を管理できていないのが現状です。
派遣の場合、特定の施設名が表に出ませんので、やりやすくあります。
好条件を提示して応募を集める、ウソの広告手法が残念ながら横行しています。ウソをついてでも人を集めようとの魂胆、嫌気がしてきますが、それほど介護業界は人の採用に困っているというのも、また事実です。
また実際には募集していないのに、有名企業をイメージさせたような広告は極めて悪質です。
問い合わせをすると、とにかく来社を促され、行ってみると、もうその求人は終わっているので、まずは登録となるケースが多いようです。
以前は不動産業界で多かった悪しき手法が、人材派遣業界では今も残っています。いい加減にやめて欲しいものです。(不動産でもいまだにあって辟易しますが…)
理由② 直接募集のカラ求人の場合
直接募集の場合、企業名が表に出るので、それが釣り広告であることは、基本的にありません。
一方、転職サイトの多くは、掲載無料、採用時の成功報酬でサービスを提供しています。
したがって、掲載する企業側に気軽さがあり、きちんと管理できていません。
例えば、人員が充足した場合、本来なら掲載情報をひとまず取り下げる必要がありますが、ついうっかり掲載を続けていたり、どうせまた欠員が出るだろうと、意図的にそのまま掲載を続けたりします。
意図があろうが、なかろうが、求職側からすると、これらも一種のカラ求人と呼んだ方が正しいでしょう。
介護ワーカーのような転職エージェントでも、同じような問題が起こり得ます。
釣り広告に騙されないために?
対策① 介護派遣求人の場合
たくさんエントリーする
釣り広告は見分けられません。
したがって、「これは本当の求人か?カラ求人か?」と意識するだけ時間の無駄です。
気にせず、各社登録した方が、早く仕事も決まりますし、複数比較することでタチの悪い派遣会社を見極められます。
優良派遣事業者に登録する
優良派遣事業者とは、法令遵守、派遣社員の労働環境の確保、派遣先でのトラブル予防など、派遣社員と派遣先の双方に安心できるサービスを提供できているか、一定の基準を満たした派遣事業者を「優良派遣事業者」として認定する、厚生労働省の委託制度です。
認定事業者は、こちらのページから確認できます。
「かいご畑(株式会社ニッソーネット)」はこちらの記事で紹介しています。
https://kotobuki.blog/534/
対策② 直接求人の場合
固定の掲載料を設ける転職サイトの場合、必要のない情報を載せるのは、経費の無駄になるので、基本的にはカラ求人はなくなる理屈です。
「介護求人ナビ」が掲載料のかかるタイプのサイトです。
情報も丁寧に書かれていて、私のような企業側の人間から見ても、良いサイトだなぁと思います。
https://kotobuki.blog/630/
ただ、カラ求人がイヤという理由で、転職サイトの選択肢を狭めるのは、やりすぎな気がします。
実害は無いので、カラ求人を引く可能性を承知の上で、多くの中から希望条件にあった施設を選ぶ方が、良い転職先にリーチできて合理的です。
そのような意味では、「介護ジョブメドレー」が一番のおすすめです。

ジョブメドレーを推す理由
- カラ求人の多い人材派遣の求人がない
- 業界№1、全国80,000件の求人情報
- 希望条件にあった施設からスカウトメールが直接届く(この時点でカラ求人はあり得ない)
- 転職エージェントからの面倒な電話がない
ジョブメドレーの登録は、こちらからどうぞ。
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ちなみに介護ワーカーを使って、「派遣」を外したい場合は、トップページの求人検索の欄、勤務形態を「正社員」にチェックすれば、派遣の求人案件は自動的に外れます。
*2020年2月26日時点、介護ワーカーから派遣の求人情報がなくなっています。何があったのでしょう?
対策③ 転職エージェントを通す場合
派遣と同様に、厚労省が認定する職業紹介優良事業者の制度がありますので、ひとつの目安になりますね。
認定事業者は、こちらのページから確認できます。
http://www.yuryoshokai.info/index.html
職業紹介優良事業者に認定されている事業所は全42社、そのうち介護分野に特化しているのは、今回の介護ワーカーを運営する株式会社トライト含めて4社だけです。
【介護分野】職業紹介優良事業者
・株式会社トライト(サービス名:介護ワーカー)
・株式会社マイナビ(サービス名:マイナビ介護職)
・株式会社ブレイブ(マイナビグループ)(サービス名:BRAVE介護士)
・ライクスタッフィング株式会社(サービス名:ジョブトル介護)
認定は、あくまで目安のひとつですが、「コンプライアンス遵守」への歯止めになり、釣り広告は少ないのではないかと思います。
今回の内容が少しでもお役に立っていれば嬉しいです。
https://kotobuki.blog/1030/