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業界研究

フランチャイズ本部の仕事とは?【FC本部へ転職したい人むけに解説】

この記事の内容

フランチャイズ本部へ転職したい人に向けて、フランチャイズの内側を解説

 

この記事を書いている私

2年間で0から200店舗へ急成長したフランチャイズの立ち上げを、コンサルタントとして支援して参りました。

 

フランチャイズ加盟のメリット・理由

企業や個人がフランチャイズに加盟する理由は?

これはフランチャイズ加盟営業の場面で大切な考え方です。

 

ノウハウを買っている

例えあなたが業界素人であっても、多くのことは加盟金が解決してくれます。

フランチャイズ加盟とは、お金で時間とノウハウを買っているようなものです。

 

将来の期待収益を買っている

この視点はかなり重要。

「良さそうだけど成功するかどうかは未知数」

これでは誰もその事業に投資しないでしょう。

・自分で起業した場合の期待収益

・株式投資による期待収益

・不動産の値上がり見込み

例えばこれらとフランチャイズ加盟による期待収益とを比較。

フランチャイズが最も実現しそうと踏むから、人は動く訳です。

 

ブランドを買っている

カンバンとも言います。

ノウハウと似ていますが、ちょっと違います。

例えばカレー屋さんを自力で始めるケース。

誰も知らない知名度ゼロからのスタートは、軌道になるまでに時間がかかります。

ところがCoCo壱に加盟すれば、スタート初日から、多くの人が、およそCoCo壱の看板、味、値段を知っています。

「おっ、こんなところにCoCo壱発見!」と、躊躇なく来店してくれるでしょう。

これがブランド価値。

たまに「加盟金が高い」なんて言われますが、ブランドの価値が理解できない人は、こういう事を言いがちです。

 

夢を買っている

・起業は夢、でも自信がない。

・自分には何の特技も専門性もない。

・自分の実力では年1000万円が限界。

フランチャイズ加盟は、独りで出来ない事が出来る、夢を見させてくれるものです。

背中を押してあげることも、営業の大切な仕事のひとつです。

 

フランチャイズ加盟のデメリット・制約

ロイヤリティが発生する

ロイヤルティとは、特定の権利(商標や技術、ノウハウなど)を所有者に、権利の利用者が支払う対価のこと。

一般的にロイヤリティは売上の10%前後です。

中小企業の売上高対利益率の平均値は3%前後。

売上から10%も引かれると、果たして本当に利益は残るのでしょうか?

きっちり加盟店を儲けさせないフランチャイズは、一時的に脚光を浴びても、長い目で見れば衰退します。

転職先を選ぶにも重視したい視点です。

 

経営の自由度

フランチャイズに加盟すると、本部が決めた運営ルールを守ることになります。

セブンイレブンの加盟店が24時間営業を拒否して契約破棄された最近のニュースがありましたね。

経営に自由が効かないことは、フランチャイズの大きな制約です。

 

競業避止義務

本部がフランチャイズ経営をおこなう上で抱える最大のリスクは、ノウハウの模倣や外部流出などにより、自社の独自性やブランド価値が損なわれることです。

加盟店に競業避止を求めることは、本部が持つ独自性を守るために絶対に必要なこと。

加盟中はもちろん、退会後も同じ業種をすることが出来ません。

これは加盟店にとってのデメリットです。

 

フランチャイズ本部の仕事

加盟開発

加盟開発とは、フランチャイズに加盟してくれる法人や個人を獲得する仕事、つまり営業の仕事です。

フランチャイズ本部の成長を支える重要な仕事です。

初期投資が総額で1000万円超、業種によっては億超えの意思決定を相手に促す仕事です。

卓越したプレゼンテーション能力やコンサルティング能力と共に、顧客と信頼関係を築くための人間性や責任感も必要。

契約にとどまらず、加盟店がオープンするまでサポートするのが役割です。

 

店舗開発

店舗の出店候補地の開発から、店舗設計・施工管理まで。

つまり店舗がオープンするまでの仕事です。

本部によっては加盟開発が兼務する場合もあります。

また開発は加盟店自身が行い本部はアドバイスに徹する場合もあれば、本部が代理で開発を進める場合、本部が契約し加盟店へ賃貸する場合もあります。

人気フランチャイズの場合、契約にオープンが追い付かず、加盟店からのクレームにつながりやすい部門です。

 

運営支援

加盟開発、店舗開発までがオープンまでの仕事であったのに対し、運営支援はオープン後が主な仕事です。

店舗が問題なく運営され、期待通りの収益をあげるようサポートするのが役割です。

高い収益性が評判のフランチャイズは、往々にして運営支援の部隊が優秀です。

スーパーバイザーやエリアマネージャーとも呼ばれています。

スーパーバイザーの仕事について、こちらで詳しく書いています。

 

本部事務

加盟企業や個人の顧客管理、商品の受発注などを行う裏方の仕事。

店舗数が急拡大した時、本部事務が追い付かない事が起こります。

 

経営の特徴と本部スタッフに求められること

店舗型ビジネスが多い

飲食店やコンビニ、リラクゼーションサロンなど店舗を構えるビジネスが、フランチャイズ展開している業態に多く見受けます。

それ以外でも塾やフィットネス、高齢者デイサービスなど会員制ビジネスも広い意味では店舗型です。

店舗が成功するか否かは、兎にも角にも出店する立地。

そして人の採用と育成。

「立地と人」抜きにフランチャイズの仕事は語れませんので、転職で成功する上でも重要な要素です。

 

再現性の高いビジネスが多い

デザインやコンサルティングのような個人の資質に大きく依存するビジネスにフランチャイズは見かけません。

当たり前の事ですが、標準化され再現性の高いビジネスでない限りフランチャイズは成り立ちません。

マニュアル通りの杓子定規な接客対応が批判されたりしますが、加盟店が思い思いに運営をやり出したら、ブランドイメージは維持できません。

融通が効かなくて良いんです。

フランチャイズ本部の人間は、ブランド価値を守るため、決められた事を徹底させることが求められます。

ここが出来ない人はブランドの持つ価値を理解できていない人なので、フランチャイズ本部に転職する上では、改めてその重要性を理解しないと成功しません。

 

加盟店とのコミュニケーションが濃密

本部へ不満が全くないなんて話を聞いた事はありません。

大手の某コンビニチェーンも多くの裁判案件を抱えていると噂を聞きます。

不満の種は、本部のサポートが少ない(無い)ことや、開業前のシミュレーション通りに売上がいかないこと、本部の方針がコロコロ変わるなど、いろいろです。

売上が順調にたっていれば、多少の不満は封じ込めることができるので、やはり一番の原因は儲けなんだろうと思います。

話をじっくり聞くにせよ、余計な雑音を封じ込めて経営に専念して貰うにしても、本部の人間には高いコミュニケーション能力が必要です。

しかも相手にとっては死活問題、全力でぶつかって来ますから、こちらも全力で応じること。

有りがちなのは、そこを小手先でかわそうとするから、取り返しの付かない関係悪化につながります。

クレームはむしろ信頼構築のチャンスと、その環境を楽しめるくらいの人材が求められます。

 

フランチャイズ狙い目は成長企業や業界

超有名なフランチャイズ本部に入る考え方もあります。

しかし何と言っても、この仕事のダイゴミは成長している本部や業界に転職することです。

急成長する企業の屋台骨を担ぐことは、それはやりがいを感じます。

しかし同時に、急成長企業に身を置くと、様々な問題が噴出してきます。

加盟店との契約トラブル、コンプライアンス上の問題などなど。

いずれも企業の成長に内部体制が追い付いていないから出て来る問題です。

それら問題を前にした時、内部が整っていないと、ただ不満を漏らすのか、その問題に主体的に取り組んでいくのか。

求められるのは、後者のパターンです。

 

【まとめ】フランチャイズ本部にむいている人

ここまでの内容を最後にまとめておきます。

急成長したフランチャイズと付き合ってきた、私が考えるフランチャイズ本部に求められる人材です。

・加盟店を儲けさせること

・ブランドへの自負

・夢の実現を後押し

・初期投資、数千万円の意思決定を促す提案力

・立地と人に対する見識

・加盟店との濃密な関係を楽しめる

 

フランチャイズ本部に転職するには

フランチャイズ本部の求人は頻繁に出る訳ではなく、転職サイトやエージェントに登録しつつ、探してみるといいです。

安心して使える、おすすめ転職エージェントです。

どこにピッタリな情報があるか分かりませんので、複数登録しておくのがおすすめです。

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フランチャイズ業界を研究するには

百聞は一見に如かず。

自分の目で確かめ、話を聞いてみる方法は2つ。

フランチャイズショーは、毎年1回、東京ビックサイトで開催される日本最大規模のフランチャイズに関する展示会です。(2020年はコロナウィルスの関係で中止となりました)

2021年からはフランチャイズビジネスEXPOも開催され、ますますビジネスショーも活性化しますね。

もうひとつ、フランチャイズ紹介サイトは、マイナビ独立フランチャイズの窓口がオススメです。

東京の展示会にはなかなか行けないという人、年1回の開催まで待てないという方は、こちらのサイトで研究するのもアリですね。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。