こんにちは、Kotobukiです
事業会社で介護福祉部門の役員をしながら、このブログを書いています。
この記事では、保育士の資格や仕事で得た経験やスキルをフルに活かした、おすすめの転職を紹介します。
全くの異業種、例えば販売職やIT職は、ここでは紹介していません。
あくまで「保育士の資格」「保育士の経験」が活かせることを前提に選びました。
4つの職種と、転職した場合のメリット・デメリット、転職方法についても併せて紹介しています。
それでは、進めて参りましょう!
この記事の内容
・おすすめする仕事・転職4選
・転職するメリット・デメリット
・転職方法
保育士におすすめする仕事4選
おすすめは、「児童発達支援」「ベビーシッター」「幼児教室」「FC本部のSV」の4つです。
それぞれの仕事内容や、転職した場合のメリット、デメリット等について、紹介して参りましょう。
保育士の経験が活かせる児童発達支援
児童発達支援とは?
児童発達支援は、障がいのある未就学児が日常生活をおくるのに必要な基本動作や知識などを習得し、学校の中で集団生活や社会生活に適応できるよう行う、児童福祉法に基づく支援活動です。
国(厚労省)の手厚いサポートにより、障害をもった子どもとその家族は、利用料の1割負担でサービスを利用できます。(幼児教育無償化の対象)
詳しくは、こちらをどうぞ

児童発達支援は、都道府県から指定を受けるために、働くスタッフの半数以上が資格保有者である必要があります。
学校教員や看護師などと共に、保育士も対象資格に含まれます。
放課後等デイサービスとの違い
ご存知の方なら「放課後等デイサービスと何が違うの?」、そんな疑問を持たれたかもしれないです。
障がいをもった子供が対象であること、国が認めた事業であること、通いでサービスを受けること、以上に変りはありません。
最大の違いは、「未就学児対象=児童発達支援」、「就学児対象=放課後等デイサービス」です。
保育士経験を活かすなら、どちらが適職か明らかですよね。
気をつけないといけないのは、児童発達支援と放課後等デイサービスの多機能サービスを提供する事業所があること。
未就学児と思って入社してみたら、中学生や高校生までいたなんてならないように気をつけてください。
保育士が児童発達支援へ転職するメリット
最大のメリットは、保育所で働く保育士よりもステップアップ(給料アップ)が早い点です。
保育士および児童発達支援の仕事が通算5年以上あり、さらに研修受講を終えていれば、児童発達支援管理責任者(通称:児発管)になることができます。
児発管とは、その施設の管理者の事をいいます。
保育所と比べ小規模な事業所が多いため、多くの方が管理者の役割を担うことになります。
児発管になると、責任と共に、高い給料をもらうことができます。
児童発達支援で働く保育士の平均年収が約360万円であるのに対し、児発管の平均年収は約450万円です。

次に、保育所で働く保育士と比較し、残業が少ない点もメリットです。
私の知る限り、ほぼ残業ゼロの所が多く、勤務先が自宅に近いと、特に子育て世帯にとっては、本当に働きやすいです。
また、児童発達支援には利用定員が定められており、最大で10名の施設が多いです。
10名の児童を3~4名のスタッフがフォローするため、保育所と比べて、より密度の濃いサービスを提供できる点も魅力です。
保育士が児童発達支援へ転職するデメリット
特にデメリットは考えにくいのですが、子供ひとりひとりに特性が際立っているため、その子に応じた支援が必要となり、より高い専門性が求められる点でしょうか。
その分、その子に寄り添った支援が出来れば、親御さんからも大いに感謝される、やりがいのある仕事です。
保育士が児童発達支援に転職するには
児童発達支援の求人情報は、保育系転職サイトが最も充実しています。
保育系転職サイトから直接応募するのが一般的です。
保育系転職サイトの中では、「ジョブメドレー」に最も多くの求人が掲載されていました。
ジョブメドレーに登録しておくと、住まいの近くの児童発達支援の求人情報を、LINEやメールで知らせてくれます。
保育所で働きながら転職活動する、忙しい保育士さんにはピッタリです。
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保育士の経験が活かせるベビーシッター
ベビーシッターのニーズが急上昇
パワーカップルという言葉を聞かれたことはありますか?
大手企業や高度な専門職、会社経営など、2人で年収2,000万円を稼ぐような若い子育て夫婦です。
夫婦で稼ぐために自ずと仕事中心の生活となり、ベビーシッターへのニーズが高まっています。
そんなパワーカップルを顧客に、フリーのベビーシッターとして活躍する保育士が増えているようです。
顧客にとって、保育士シッターの魅力は、資格の持つ安心感や経験に基づく専門性。
顧客とガッチリと信頼関係が築けたシッターなら、継続的に仕事が入ってきて高い報酬を得ることも可能です。
保育士がベビーシッターへ転職するメリット
転職には、ベビーシッター会社へ転職する方法と、フリーのベビーシッター(個人事業主)として独立する2つの方法があるでしょう。
フリーのベビーシッターなら、自分の生活スタイルや人生計画に応じた仕事が可能。
他にやりたい事がある、空き時間で仕事をしたい方も、自分の将来の夢のために多少無理しても稼ぎたい方も、その人にあった仕事が出来るのがメリットです。
またベビーシッターの場合、子供の人数が通常1人から2人、多くても3人程度と、保育所とは違います。
通常は、短時間サービスが中心となるので、保育所のような長時間労働が常態化することがなく、生産性の高い仕事になります。
その気になれば、保育士の給料の2倍や3倍の報酬を得ることも不可能ではありません。
保育士がベビーシッターへ転職するデメリット
最大のデメリットは、個人事業主としての不安定さです。
仕事が入らないと収入を得ることは出来ません。健康や個人的な事情より、やむを得ず仕事が出来ないことも考えられますが、休業時の補償はありません。
評判が、その後の仕事を左右しますし、景気の影響をダイレクトに受けます。
仕事が安定しない事が最大のデメリットです。
またマッチング型ベビーシッター会社から仕事を得ると手数料が取られますし、健康保険や年金は全額自己負担となります。
保育士がベビーシッターを始めるには
最初の1歩としては、ネットを通じたマッチング型ベビーシッター会社に登録がおすすめです。
キッズラインやキズナシッター等の、マッチングサイトを通じてベビーシッターを始めるのは3ステップ。
1.説明登録会に参加
2.シッター登録
3.シッターと利用者のマッチング成立
シッター登録では、保育士などの資格や子育て経験、特技など自分のアピールポイントと、働きたい日時をカレンダーに登録、スケジュールは自分の予定で随時更新できます。
一方利用者は、あらかじめ子どもの年齢や性別、最寄り駅などを登録しておきます。
シッターを探すときは、依頼したい日時や条件からシッターを検索、プロフィールや利用者のレビューを見たうえで希望するシッターに直接連絡をします。
シッターは、見積もりを利用者に提示し、了承するとマッチングが成立です。
スマホひとつで、24時間いつでも仕事を探すことができるので便利な仕組みです。
料金は一律ではなく、スキルや人気や評判により報酬アップが期待できまし、利用者家族と信頼関係を築ければ、マッチング会社を頼らずとも、継続的な仕事につながります。
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保育士の経験が活かせる幼児教室
幼児教室とは未就学児童を対象とした教室です。「幼児教室」には、知育系や受験系などさまざまな教室があります。
- 知育系:モンテッソーリ教育やリトミックなど知能発達を促がすもの
- 受験系:受験が必要な幼稚園や小学校のための受験対策を想定したもの
- 芸術系:絵画や音楽などを通して、想像力や表現力を身に着けられるもの
- 言語系:英語や中国語など外国語でのコミュニケーションを学べるもの
- 科学系:理科実験や情報処理などを通して知好奇心や思考力を養えるもの
- 運動系:水泳や体操など楽しく身体を動かすことで運動能力を高めるもの
幼児は好奇心や学習意欲が高く、人間の脳は6歳になるまでに爆発的に成長し続けるため、幼児教室は子供の脳の発達に良い影響を与えると考えられています。
保育士が幼児教室へ転職するメリット
幼児教室の運営母体は、学研や七田チャイルドアカデミー等の大手企業が多く、待遇面は零細規模が多い保育所と比べ安心です。
カリキュラムや教材が体系的に整理されているので、未経験者も安心して転職することができます。
個人経営でも地域に長く根差した評判の教室があり、大手とは違った専門性やスキルを学ぶこともでき、将来のステップアップに最適です。
保育士が幼児教室へ転職するデメリット
幼児教室を利用する親御さんは、何らかの成果(例えば有名幼稚園への入園)を期待して通わせます。
そのため、カリキュラムや先生を見る目は厳しく、期待が高じてクレームになることも。
保護者対応の面では、ストレスを抱えることにもなるでしょう。
保育士が幼児教室に転職するには
幼児教室の求人情報は、保育系転職サイトが充実しています。
保育系転職サイトから直接応募するのが一般的です。
保育系転職サイトの中では、「ジョブメドレー」に最も多くの求人が掲載されていました。
ジョブメドレーに登録しておくと、住まいの近くの児童発達支援の求人情報を、LINEやメールで知らせてくれます。
保育所で働きながら転職活動する、忙しい保育士さんにはピッタリです。
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保育士の経験が活かせるフランチャイズ本部のSV
保育士に向いているSVの仕事とは?
ここで紹介した児童発達支援や幼児教室には、フランチャイズを募集して全国展開している企業が多くあります。
例えば、児童発達支援なら「コペルプラス」「こぱんハウスさくら」、幼児教室なら「学研」「やる気スイッチグループ」がフランチャイズを募集しています。
また「保育所」のフランチャイズも、有名なところは見られませんが、幾つかあります。
通常、フランチャイズに加盟するのは異業種から。
加盟当初は、その業界の事が全く分からないので、本部がゼロから立ち上げのサポートをすることになり、SV(スーパーバイザー)が本部から派遣されるのが通常、現場を知った保育士さんは重宝されます。
私の知る児童発達支援のフランチャイズ企業にも、「元保育士さん」が多く活躍されています。
SVの仕事内容は、こちらに詳しく書きました

保育士がフランチャイズへ転職するメリット
SVは事業所の立ち上げや、開所後の支援で全国を飛び回る仕事。責任が大きい分だけ、やりがいもあります。
決まった仕事がなく、フランチャイズの課題に応じたサポートを臨機応変におこなうので、常に自分の頭で考えて行動する面白さが魅力です。
フランチャイズ加盟店の相談役として頼られ、感謝されれば、モチベーションもあがります。
全国各地の食べ歩きも、仕事の合間の楽しみにもなりますね。
保育士がフランチャイズへ転職するデメリット
メリットは人によってはデメリットにもなります。
全国各地を飛び回れば、仕事は不規則で長時間になりがちです。
責任の重さはプレッシャーにもなり、ストレスもたまりがちです。
感謝ばかりじゃなく、時に厳しいクレームを加盟店から受けることも。
あう、あわないが人によりはっきりした仕事でしょう。
保育士フランチャイズへ転職するには
フランチャイズ求人の探し方は、転職サイトを使って自分で探すか、転職エージェントからの紹介に頼るかです。
リクナビネクストのような転職サイトを使うなら、フリーワード「フランチャイズ」「スーパーバイザー」「幼児教室」「保育」「児童」などで絞り込んでみましょう。
20代の保育士なら転職サイト
次に転職エージェントを使うなら、希望条件にあった紹介を待つだけです。
安心して使える、おすすめ転職エージェントです。
どこにピッタリな情報があるか分かりませんので、複数登録しておくのがおすすめです。
面接でアピールできる保育士の強み
- コミュニケーション能力が高い
- 臨機応変に対応できる
- 体力がある
- 責任感が強い など
保育士の仕事は子どもや保護者などとの関わりを通してコミュニケーション能力が磨かれ、広い視野でものごとを見る力や臨機応変な対応が身につきます。
保育士経験で身につけた強みを活かせば、今回ご紹介した異業種へゼロから飛び込んでも大いに活躍できるでしょう。
今日はここまで
最後までお読みいただき、ありがとうございました。