こんにちは。Kotobukiです。
人事コンサルタントとして20年のキャリア、現在は事業会社で役員をしています。
今回は宅建(正式名称:宅地建物取引士)の資格取得のための資格学校、通信講座の中から、おすすめを紹介します。
私自身も仕事で必要なために宅建資格を転職した時に取得しました。今回、記事を書くにあたり、資料請求や公開講座を視聴した中で評価しています。
この記事の内容
・宅建資格スクールには「通学型」「オンライン型」「ビデオブース型」の3種がある
・「通学型・ビデオブース型」のおすすめ資格スクール2選
・「オンライン型」のおすすめ通信講座5選
前置きは良いから「おすすめは何?!」という方は、こちらまでスキップしてください。
宅建資格スクールの特徴
資格スクールには「通学型」と「オンライン型」、そのミックスといえる「ビデオブース型」があります。
それぞれ特徴があるので、ご自身のニーズにあわせて選びましょう。
通学型の宅建資格スクール
対面授業は分かりやすい上に、分からない所は質問ができるメリットがあります。
一概には言えないかもしれませんが、通学型の講師の授業はオンライン講座と比べ質が高く、分かりやすいです。
また他の方と一緒に受講するので、学習モチベーションが維持しやすいです。
反面、住まいや勤務先の近くに学校がないと受けることは出来ませんし、後で紹介するオンライン講座と比較して高額になります。TACやLEC、資格の大原等が、これにあたります。
オンライン型の宅建資格スクール
自分のペースで勉強ができます。
またスマホを使って受講できるので、通勤時間やランチ時間など、勉強する時間と場所を選びません。
通学型講座と比べて、総じて受講費用が安いです。
反面、各自で集中力を上げないと、「ながら学習」は結果的に効果が下がることになります。
またテキスト等の教材が紙でなく、ウェブのスタイルが主流になっているので、テキストにラインを引いたり、メモしたりする勉強スタイルに慣れた中高年以上には馴染めないかもしれません。
スタディングやユーキャン、フォーサイト等が、これにあたります。
ビデオブース型の宅建資格スクール
最寄りの教室で、オンライン形式の授業を受けるスタイルです。
わざわざ学校に通って講義を受けるので、オンライン講座に比べてモチベーションを維持しやすいでしょう。
価格は通学型とオンライン型の中間くらいです。
またスクールにスタッフがいる訳で、フォロー環境も充実しています。
反面、こちらも学校が近くにない限り受講することができません。
主に通学型の資格学校であるTACやLECが、ビデオブース型サービスを提供しています。
それでは「通学型・ビデオブース型」と「オンライン型」に分けて見ていきましょう。
おすすめ宅建資格スクール【通学型・ビデオブース型】
今回調査した中で、おすすめの宅建資格スクール(通学型・オンラインブース型)をご紹介します。
LEC東京リーガルマインド

プログラム:
教材の質:
講師の質:
価格:
実績:
総合点 23点/25点
【公式サイト】online.lec-jp.com/top/CSfTop.jsp
1985年から指導実績のあるLEC、宅建だけで66のコースから選択可能、学習状況や予算にあわせて選ぶことができます。
通学型「再チャレンジ合格フルコース」なら、ウェブ講義もセットでついて112,000円。
講義の
講座が全52回、テキスト3冊、問題集3冊、模擬試験6回受験可能。
2019年実績は合格率75.1%(合格者212名)、後で紹介するTACと比べ合格者数は劣りますが合格率はそん色ありません。
各校での説明会やウェブでの体験講座もあるので、まずは情報収集ですね。
LEC東京リーガルマインドですが、7月に無料の模擬試験を開催しています。誰でも申し込めますので、腕試しにいかがですか?

資格学校のTAC

プログラムの質:
教材の質:
講師の質:
価格:
実績:
総合点 19点/25点
【公式サイト】https://www.tac-school.co.jp
今回、TACを通学型で紹介しましたが、こちらはビデオブース型講座、オンライン講座も提供しています。
「総合本科生SPlus」のコースで、オンライン講座が196,000円、通学講座、ビデオブース講座が、それぞれ200,000円です。TACの場合、オンラインと通学で、それほど費用が変わらないのが特徴です。教育訓練給付金の対象講座です。
宅建合格実績が1285名(2019年)と業界最多レベル。実績面で安心できる資格スクールです。
余談ですがLEC東京リーガルマインドでは、無料で宅建資格の模擬テストが受験できます(7月開催)。宅建士0円模擬試験はこちらからどうぞ
おすすめ宅建資格の通信講座【オンライン型】
オンラインの宅建資格スクールが増えています。
手軽に、安く使えるのがメリット。システム面で様々な工夫が凝らされていて、どんどん使い易く、便利になってきています。
スタディング

プログラムの質:
教材の質:
講師の質:
価格:
実績:
総合点 13点/25点
【公式サイト】https://studying.jp/
手軽さで選ぶならスタディングですね。
2倍速再生や音声ダウンロード機能もあり、隙間時間にスマホで受講することを想定した作りになっています。
通勤時間や仕事の合間に勉強したい方にピッタリです。
18,500円の価格も手軽、トータル32時間の動画も手軽にコンパクトです。
難点は紙のテキストがないこと。私のような「紙で勉強派」には使い勝手が悪いです。
合格実績も私が調べた限りでは、公表されていませんでした。実績を公開しない(公開できない)のは痛いですね。
アガルートアカデミー

プログラムの質:
教材の質:
講師の質:
価格:
実績:
総合点 15点/25点
【公式サイト】https://www.agaroot.jp/
アガルートアカデミーのオンライン講座には29,800円と39,800円のコースがあります。
いずれも1万円の合格祝金(もしくは不合格時の返金)がありますので、実質19,800円からです。
レジュメを上から順になぞるような講師の質には疑問符がつきますが、紙のテキストは嬉しいです。
こちらは合格率55.6%と2019年実績を公開しています。
宅建全体の合格率17%の3倍以上、合格の可能性を約2万円で買うイメージです。
サポートはFacebookのグループ登録でされるようです。
ユーキャン

プログラムの質:
教材の質:
講師の質:
価格:
実績:
総合点 19点/25点
タレントを使ったテレビコマーシャルでもお馴染みユーキャンにも宅建資格講座があります。
CMでは紙のレジュメを使って勉強するイメージがありますが、6冊のテキストと共に、1100本分の動画講義、さらには模擬試験(1回)もついてきます。
ウェブ経由で個別に質問も可能(1日3回上限)、動画講義も分かりやすかったです。
合格者実績は公表されています。
2019年実績で1,369名。業界トップクラスの実績です。
58,000円の受講費用はやや高いかなと思いますが、確実に合格を獲りに行くなら許せる自己投資かもしれないです。教育訓練給付金の対象です。
フォーサイト

プログラムの質:
教材の質:
講師の質:
価格:
実績:
総合点 20点/25点
【公式サイト】foresight.jp
同じオンライン講座でも、自己啓発もの含め幅広いプログラムを提供するユーキャン、こちらフォーサイトは宅建はじめ国家資格の取得講座が中心の、まさに国家資格に合格させるための講座です。
フォーサイトはオンライン講座だけでなく、DVD講座も選択できます。
DVDですと、もし今年不合格でも、来年継続して使える利点があります。
オンライン講座なら、もちろん倍速再生や隙間時間用の音声ダウンロードも可能です。
価格はウェブ講座で56,800円、15枚のDVD付き89,200円とやや高めですが、キャンペーン期間中なら最大で43,200円の割引制度もあるようなので、詳しくは公式サイトをチェックしてください。
ちなみに不合格時に返金制度もあるようです。
実績は合格率71.5%(2019年)。通学型の資格スクールとそん色のないレベルです。
資格スクエア

プログラムの質:
教材の質:
講師の質:
価格:
実績:
総合点 18点/25点
【公式サイト】shikaku-square.com
フォローアップの手厚さなら資格スクエアです。
メール質問無制限、電話質問月2回。専門のコンサルタントが個々に学習計画を組んでフォローアップするので、オンラインとはいえ学校に通うかのようなサポート体制です。
合格率は2019年実績で79%。今回、私が調査した中では最高レベルです。
138,000円の受講費用が高いとみるのか、約8割の合格率をお金で買うのか、個々の経済的、年齢的な事情で検討してみてください。
資格スクールにお金を払う“メリット”
宅建士は1年間頑張れば、独学で資格取得が可能です。
書店で本を買ったり、最近だとYouTubeに試験対策動画がアップされています。
本は2000円程度、YouTubeは無料です。
流石にYouTubeだけで試験合格は無理ですが、本を読みつつ動画で学習、年間500時間の独学時間を確保できれば、宅建は比較的取りやすい資格です。

とはいえ、独学でモチベーションを維持するのは難しい上、最短、確実にゴールするなら有料の資格スクールです。
特に中高年サラリーマンを中心に、転職や今後のキャリアビジョンを考えた上での宅建資格なら、一年たりとも無駄には出来ないはずです。
通学型の資格スクールならその場で質問してクリアにする事が出来ますし、オンライン型でもメールや電話で質問することができますね。
さらに共に資格を目指す仲間がいれば、くじけそうになる自分のマインドへの歯止めにもなりますね。
宅建資格に関するおすすめ記事
私自身が不動産業界を知る立場から、Kotobuki転職事典では宅建や不動産業界について記事を書いています。
宅建業界の将来性、「資格を取ったその後の話」について書きました。

宅建資格の転職事情です。
業界未経験者や中高年以上の転職なら宅建資格を持って損はないはずです。

宅建資格を持って高年収の企業へ転職したい人に持ってもらいたい視点です。

最後になりますが、宅建の仕事、不動産業界の事を知りたいなら、こちらの本が“超オススメ”です。
よくある「業界の大枠」を書いたものでなく、不動産の実務で知らないといけない事、上司や先輩がまともに教えてくれない事が、詳しく丁寧に書かれている実務書です。
宅建試験のテキストと併読すれば、知識と実務が結び付くこと間違いなしです。
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