月5万円ビジネス

広がる副業サラリーマンとサッカー日本代表に感じた共通点

先日、新聞をみていると「ヤフーが副業人材の募集を始めた」という記事が出ていました。政府の働き方改革を受けて、企業が社員に副業を認める動き、企業が副業サラリーマンを募集する動きが出てきています。

 

この記事では、副業サラリーマンについて書いています。

・副業サラリーマンの現在
・副業サラリーマンがもたらす変化
・副業サラリーマンとサッカー日本代表の共通点
・副業サラリーマンのなり方

このような内容について書いています。
記事を書く私は、コンサルタントとして20年のキャリア、その後は事業会社で役員をしています。

 

副業サラリーマンの現在

大手企業で副業人材を募る動きが活発化しています。

ヤフーのギグパートナー

ヤフーは2020年7月から「ギグパートナー」の公募を始めました。

ギグパートナーとは次の通り。

ヤフーの働き方が変わります。そして、ヤフーはみなさんの働き方も変えたい。だから「ギグパートナー」を募集します。
時間や場所の制約を取りはらい、組織や企業の垣根を越えて、従来では交わることのできなかった人たちと、わたしたちはこれからたくさん出会い、ともにオープンイノベーションを創出する未来を思い描いています。
「より創造的な便利」を一緒に生み出していきませんか、そんな思いをこめた「ギグパートナー」です。(ヤフー株式会社採用サイトより)

ネットサービスを企画する「戦略アドバイザー」などの仕事110人の採用枠に4000人超の応募が集まりました。

月5時間程度のリモート勤務、約5万円の報酬。2~3カ月の契約期間です。

企業の垣根を超えて、専門知識を外部より広く求め、組織の中でイノベーションを創出する狙いです。

 

ヤフー以外にも広がる副業人材募集

ライオンは新規事業の戦略立案に5名の募集。40代を中心に1649人の応募で競争率は300倍です。

その他にもダイハツ、ユニリーバ、ダイドーなどの大手企業が、他社に在籍しながら働く副業人材を募集しています。

 

全日空はボーナスゼロと副業容認をセットにした

一方で全日空は、社員の冬のボーナスをゼロ、年収の3割カットを発表しました。
それと同時に副業を認める発表も。

コロナ禍による業績低迷、人件費カットと引き換えに副業を認めて、会社だけに頼らず自分で稼いでくれと企業が動き出しています。

この動きを後押ししたのが政府の働き方改革。
これまで会社が認めなかった副業を政府がお墨付きを与えた形です。

インターネット上で副業を紹介、マッチングする「クラウドワークス」の2020年6月末時点の登録者数379万人。
なんと1年前と比較して100万人も増えています。

私自身も副業歴1年、収入は会社からの報酬と副業報酬の2本だてです。

 

副業サラリーマンがもたらす変化

自分がやっているからという訳ではないですが、私自身も副業サラリーマン賛成派です。
もちろん収入アップの期待もありますが、一番の理由は副業により成長できる環境が得られるからです。

成長する副業の環境とは?

どのような環境が成長につながるか。成長につながる3つのプロセスがあります。

① 「自分はどんな人間なのか?」を外へ発信する
② これまでとは違うメンバーと仕事をする
③ 副業の経験を本業へ活かす

第一のプロセスはマーケット(市場)に自分自身を売り込むこと。
自分自身を売り込むためには、「自分はどんな人間なのか?」を外にむかって説明、「看板を出す」必要があります。

例えば、「自分はウェブマーケティングの専門家」とか、「工場の生産管理ができる」とか。
「なにを、どれくらい」を具体的に、誰でも分かるように伝えないと、看板の役目が果たせないです。
このプロセスは、すごく大切です。

看板を出して、第二のプロセスは「対外試合」をすること。
これまでとは全く違うメンバーと仕事をする環境が成長につながります。

ウェブマーケティング分野で社内ナンバー1の人も、対外試合で自分の専門レベルを知り、自分の現在地を知ることは、こちらも大切です。

対外試合を重ねることで、どんどん自分がレベルアップすることでしょう。

そして最後は、対外試合で得た経験を本業に活かすプロセス。
副業で得た知識や経験を本業に還元できれば、自分自身の成長のみならず、社内に良い化学反応をもたらすことでしょう。

 

オール欧州組の日本代表をみて

先日、サッカー日本代表の試合を観ていて、メンバー全員がヨーロッパでプレイしていることに驚きました。

以前なら三浦知良選手や中田英寿選手のようなトップ中のトップ選手が海外でプレイするイメージでしたが、今回の日本代表の中には、それほど有名でない、若手選手も含まれていました。

言葉が悪いかもですが「誰でも海外で挑戦する」時代です。
所属するチームも、ドイツの2部やベルギーなど、決してメジャーでないリーグも含まれます。

でも若くして海外に挑戦して、世界の中でもまれることは、その後の本人のサッカー人生でおいても、日本代表にとってもきっとプラスになることでしょう。

いま副業サラリーマンが多くの人に解禁されたことは、このオール欧州組で作られたサッカー日本代表にダブります。

 

どんな副業を始めるのが好ましい?

先のことを言い換えているだけかもしれないですが、本業の成長によりつながる副業がおすすめです。

例えば

・本業のスキルを違う業界で活かす
・本業の業界の上流や下流で副業する

このような副業なら本業にもプラスとなりそうです。

 

副業サラリーマンのなり方

難易性の低いものから順にあげてみます。

・クラウドワークスで仕事を探す
・知人や友人の会社で働く
・副業で独立開業する
・顧問マッチングサービスを使う
・ヤフーなどの大企業の副業募集に応募する

このような通りです。
最も始めやすいのはクラウドワークスですね。

クラウドワークスの公式サイトは、こちらです。

クラウドワークスの始め方については、こちらの記事で説明していますので、ご存知ない方は参考にどうぞ。

[初心者向け]クラウドワークスの始め方を12枚の画像で丁寧に解説この記事は、「クラウドワークスてなに?」と興味をお持ちの初心者の方に向け、クラウドワークスの初期登録から、仕事の獲得、報酬を得るまでの流...

一方で私のおすすめは2番目。
知人や友人、あるいは親戚でも良いですね。
リアルなツテを使って副業先を探すことです。

 

まとめ

私自身でいえば、本業のスキルを活かして、知り合いの会社の顧問になりました。次に顧問で得た業界の経験を活かして、ウェブを使った小さなサービスを立ち上げました。そして顧問や副業の経験をブログや音声メディアで配信しています。この情報配信の経験やノウハウは、本業の実務で大いに役立っています。
そしていま、本業で得た別のスキルを活かした副業を検討しています。

ポイントはつなげていくことです。
ひとつひとつが、何の関連性もない、独立した内容なら、本業に副業に情報発信と忙しくて時間も足りません。

 

逆に本業の足を引っ張るような副業なら、それはやるべきとは言えないです。