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保育士さんが転職に失敗しないために考えて欲しい3つのこと

転職を考えている、職場の人間関係につかれた、もう転職で失敗したくない、このような悩みをもった保育士さんに、転職活動を始める前、求人サイトに登録する前に、ちょっと考えて欲しいことがあります。

人事採用コンサルタントとして、また採用責任者として合計20年のキャリア、これまで毎年数百人を超える、様々な業界のビジネスパーソンと面談をして来ました。

その中で感じたことを、事例を交えながら書いています。

「群盲象を評す(ぐんもうぞうをひょうす)」という話を聞かれたことはありますか?

数人の盲人達が、それぞれゾウの鼻や牙など別々の一部分だけを触り、その感想について語り合うインドの寓話です。同じものでも視点が変われば、全く別の世界が目の前に広がります。

このブログを通じて、悩ましい巨大な象(仕事)について、これまでとは違う見方ができれば嬉しいです

次の転職先では、大切なことのために何を犠牲にしますか?

今回、転職を考えている理由は何ですか?

残業が多いから?職場の人間関係?給料が仕事に見合っていない?

もし、残業が不満で転職するのなら、次の職場では、どの程度まで残業を良しとするのでしょう?

意地悪ですが、もう一歩、踏み込みましょうか?

「残業が無いなら、給料は幾らまで譲歩できますか?」「残業が無いなら、正社員でなくても大丈夫ですか?」

転職活動において、大事なものを考える時、逆に無くても良いものを考えると、より具体的です。

これがトレードオフの関係です。

トレードオフとは、何かを実現するために、別の何かを犠牲にしなければならない関係のことです。

人生とはトレードオフの連続。

痩せたいから、好きなものを我慢する。

お気に入りの服を買いたいから、今月は外食しない。

トレードオフの無い世界なんて、あり得ないですね。

逆説的な言い方ですが、「捨ててよいもの」を考えた方が、自分が大切にしたいことがはっきりするかもです。

演習問題。

保育士の求人サイトから、幾つかの条件を挙げてみました。これらに、あなたが大切にしたいものから順に、順位をつけてみてください。

  • 正社員(   )
  • 新規オープン(   )
  • 残業ほぼなし(   )
  • 駅近5分以内(   )
  • 副業OK(   )

この調子で、大切なもの、犠牲にしてよいものを明確にして、理想の求人を探してみましょう。

 

次の転職先も保育園ですか?

この記事をご覧になられている、ほとんどの方は保育士さんでしょう。

保育園以外を次の職場に選ぶことは、勇気のいることかもしれません。

何か自分が負けたような気分になるかもしれないし、せっかく資格まで取ったのに・・・と、周りから要らぬ横槍が入るかも。でも仕事はあくまで、目的を達成する手段。

資格に固執するあまり、いつまでも目的に到達できないなら本末転倒。いったん横に置く事もアリでしょう。

外れたら、二度と復帰できない? そうじゃないですよね。

仮に将来、保育士に復帰しても、違う分野の経験は、きっと役立つことでしょう。

人生にはスパイスも必要です。

次の転職先は保育の経験を活かしてみては?

例えば、保育園や幼稚園、幼児教室を運営する企業の本部で働いてみること。

事務職やスーパーバイザー、開発職など、これまでの仕事内容とは異なりますが、現場の経験してきた事は強みになります。

ブロガーのたんたんさん(@tantan4423)は、元保育士であり現在はパートタイムの介護職として週2日勤務しています。

ブロガーの稼ぎがあるものの、介護士を辞める気はなさそうです。

介護士の働き方についてブログ配信して、「多くの介護士に影響を与えたい。そのために介護の仕事も必要」と考えるからです。

たんたんさんのように、人生の目的を実現するために、今の立場を上手に利用する人が増えてきました。

フリーのベビーシッターとして活躍する保育士さんもいます。

仕事のスケジュールや、報酬を自分で決めて働く。

こんな保育士さんも、今後増えていくのではないかなと思います。

週1回から好きな時間で働ける、キッズラインのベビーシッター無料登録説明会は、こちらから参加申し込みできます。

最後に、保育士の資格を活かしつつも、新しい分野にチャレンジしてみる。

児童発達支援は、発達障害を持った子供たちをサポートする国の制度。

国の基準で、専門的な資格が求められており、看護師や教師などと共に、保育士も該当します。

このあたりは、以前に書いた、こちらの記事 保育士さん必見!児童発達支援(幼児教育無償化対象)の仕事について解説 をご覧ください。

 

最後に、強みも、場合によっては弱みになります。

現場を知りすぎていることで、逆に視野が狭くなり、融通が利かなくなることも。経験は大事ですが、経験にとらわれず、真っ白な気持ちで吸収するのも大切なことです。

 

転職先もフルタイム保育士ですか?

時間的にも精神的にもハードな保育士さんの仕事。

子供たちに囲まれた大好きな仕事も、楽しさや、夢が奪われていくようでは悲しいです。

好きな仕事を、好きであり続けるために。

立ち止まって、次の職場もフルタイムで働くのか考えてみましょう。

パートタイムなら生活リズムにあわせて仕事ができ、過度な残業もなく、事務仕事や会議への参加を強制されることなく、子ども達と過ごすことが出来るでしょう。

こう書くと、特に家庭をお持ちの方から、「住宅ローンがあるから」「自分の収入も生活費の中に組み込まれている」といった声が聞こえてきそうです。

確かに、そうでしょう。

でも、パートタイムで年収を上手にコントロールして手取り額を最大化すれば、案外、フルタイムで働いている時の金額と変わらないのは、お気づきですか?

給料から引かれるのは、税金と社会保険料の2本です。

【所得税】

年収103万円まではかからない

仮に103万円を超えても、パートタイムの所得税は安くて月1000~2000円。

累進課税と呼び、金持ちほど税率が上がる仕組みです。

【住民税】

パートタイマーにとっては住民税の方が重いです。

年収100万円まではかかりません。

およその税金計算は、(年収―100万円)×10%

地元の住民から、広く万遍なく税金を徴収するという考え方です。

【社会保険料】

最も負担が重いのが社会保険料(年金・健康保険・雇用保険)です。

国の仕組みを維持するのに、稼ぎに関わらず負担するのが考え方です。

年収130万円を超えると、扶養から外れ、社会保険に加入する義務が発生します。

130万円を超えた瞬間から、年間20万円近くの負担となり、130万円未満の人と手取りで逆転現象が起きます。

健康で病院にかからない人や、将来の年金受給が期待できない若い世代は、負担ばかりで気の毒に思います

つまり税金は気にせず、社会保険料を扶養内で払わない。手取額の面では130万円未満のパートタイマーが一番お得なのではと思います。

実際どうなのか?シミュレーションしてみましょう。

パート保育士が時給1100円で週3日(月12日)、1日8時間勤務した場合

月給:10万5600円、 年間給与:126万7200円
  • 8時間×12日間×1100円=10万5600円
手取り:10万1820円
  • 10万5600円−(0円(厚生年金保険料)+0円(健康保険料)+0円(雇用保険料))−988円(所得税)-2810円(住民税)=10万1802円

 

パート保育士が、時給1100円で週3日(月13日)、1日8時間勤務した場合

月給:11万4400円、 年間給与:137万2800円
  • 8時間×13日間×1100円=11万4400円
手取り:9万3648円
  • 11万4400円−(10001円(厚生年金保険料)+5632円(健康保険料)+561円(雇用保険料))−508円(所得税)-1850円(住民税)=9万3648円

月に1日多く働いて、手取りが8000円も少ないのは、納得がいかなくないですか?

繰り返しになりますが、130万円未満がポイントです。

さらに副業(在宅ワーク)を上手に活用すれば、手取額は増えて、長時間拘束から解放されます。

在宅ワークで副業した場合、年間30万円までは確定申告の必要がありません。

全額が手取り額となります。

先のパート収入に、在宅ワークの30万円を足せば、年間の手取り額の合計は、152万1624円です。

フルタイムで年収240万円(月給20万円)の手取り約192万円と比較して、週3日勤務+在宅ワーク30万で152万円。

どちらが、いいですか?

本業の時間的、精神的な負担を減らし、収入は在宅ワークで補填する。

余った時間で、何をするか?

こんなことも考えてはどうでしょう?

保育士の副業について書いています。在宅ワークについても紹介していますよ。

>>保育士だからできる副業を集めてみました