40代です。子育てがひと段落したので、本格的に働こうかと考えています。最近はパートの仕事ばかりで、保育所で働いたのは20年前の話です。こんな私でも就職できるのでしょうか?保育士の資格は持っています。
今日は、こんな疑問にお答えして参ります。
書いている内容は、あくまで私の意見です。
こういう意見もあるのかと参考にしてもらえると嬉しいです。
書いている私自身は、人事コンサルタントとして20年のキャリア、企業の採用や教育の仕事に携わってきました。今は、事業会社の役員として介護部門(30施設)を統括しています。
記事の内容
・40代ブランクありでも保育所への転職は可能です
・ブランクの長い方へおすすめの転職サービス
・40代からのキャリア選択について
こんな内容になっています。
3000字ほど、5分で読める内容ですので、しばしお付き合いください。
それではさっそく進めて参りましょう。
40代ブランクありでも保育所への転職は可能です

結論からいうと、40代ブランクありでも保育所転職は可能だと、以下のような理由で思っています。
私が実際にコンサルティングしていた保育所も、40代、50代の方をしっかり採用していました。
保育所の数は増え続け業界は慢性的な人手不足
共働き世帯が増え、待機児童が社会問題になっている時代です。
そもそも保育所の数、保育所の利用者が増えているため、圧倒的に保育士が足りていません。40代のブランクのある方や未経験者でさえも就職もしやすい環境です。


国(厚生労働省)も、80万人いると言われる潜在保育士の就職支援に本腰を入れて取り組んでいます。
40代の経験が求められている
40代は子育てが一段落した年齢。
この年齢から新しい分野で仕事を始めるのは、体力的にも精神的にも不安に感じるのは致し方のないこと。
でも体力面のハンデを補う、豊富な人生経験はアドバンテージ。
お母さんの不安や悩みは、子育てを経験してきた親同士だから分かること。
年齢を理由に思いとどまるのではなく、むしろ保育の仕事は年齢や人生経験が活きる仕事と捉えるべきです。
他業種で学んだスキルが求められている
他業種での仕事経験やスキルが、強力な武器になるのは間違いないです。
他業種で経験を積まれた方に特に期待したいのは、「親御さんとのコミュニケーションスキル」「パソコンスキル」「マーケティングスキル(商売感覚みたいなもの)」。
いずれも新卒入社して保育の世界しか知らない若い保育士さんには無い部分、アドバンテージになります。
辞めない40代は頼りにされる
生活のかかった40代は簡単に辞めない。
私自身もそうですが、これは採用担当者の本音です。
保育所などの離職率の高い業界では、長く勤めてくれると職場が安定し、それだけで非常にありがたいことなのです。
思い込みで可能性を狭めている人が多い
「40代や50代が転職するのは難しい」といった思い込みで、そもそもスタートラインに立たない人が多いように思います。
そういう意味では、40代や50代の分野は競争相手が少なく、「戦わずして勝てる」傾向にあります。
「◯◯だから無理」みたいな考えは捨てて、実際に動いてみる、というのが良いと思いますよ。
40代ブランクのある方におすすめの転職サービス

まずは固定観念を捨てて転職活動を始めるべきです。
転職の方法として3つのサービス。
・転職サイトで探して応募する
・転職エージェントに紹介してもらう
・人材派遣会社に登録する
それぞれ簡単に解説します。
転職サイトで探して応募する
オーソドックスな方法としては、転職サイトより希望に合った求人募集を見つけて、自分で応募、面接を受ける方法です。
・求人募集を探す:自分
・連絡:自分
・履歴書や経歴書作成:自分
・雇用条件の取り決め:自分
全てを自分でやる方法です。あとのエージェントや人材派遣と比べ、面倒や不安はありますが、転職サイトを使って自分でやるべきというのが、私は推しです。
転職サイトでおすすめは、業界大手のジョブメドレーです。掲載数(2022年5月時点で23975件)が全国規模で多く、登録しておくと、希望の条件にあった新着情報やスカウト情報がメールで送られてきます。
ジョブメドレーなら、「40代」「50代」「ブランク可」で検索条件を設定し、条件にあった求人募集を探すことができます。
ちなみに、全求人数23975件のうち、約18%の4359件にチェックがつきました。条件にマッチしたものを中心に応募すると安心ですね。
18%は少ない気がしますが、ジョブメドレーの場合は母数が大きいので、結構な数の求人から、ご希望の条件にあったものを探すことが出来るでしょう。

ジョブメドレーの上手な活用方法は、こちらで詳しく解説しています。

転職エージェントに紹介してもらう
転職エージェントとは、保育所と求職者(あなた)の間にエージェントが入って、マッチングしてくれる方法です。
・求人募集を探す:転職エージェント
・連絡:転職エージェント
・履歴書や経歴書作成:転職エージェントがアドバイス
・雇用条件の取り決め:転職エージェント
転職エージェントが本人に代わって全てやってくれるので安心ですね。
また40代でブランクのある方にベストな転職先を、複数候補の中からピックアップして紹介してくれるでしょう。転職エージェントならマイナビ保育士で良いでしょう。
転職系大手のマイナビですので、他業種の経験しかない人でも、安心できるのでないでしょうか。

人材派遣会社に登録する
派遣会社にまず登録し、会社が契約した保育所に派遣される方法です。
・求人募集を探す:派遣会社
・連絡:派遣会社
・履歴書や経歴書作成:派遣会社がアドバイス
・雇用条件の取り決め:派遣会社
派遣会社の良い所は、自分の生活スケジュールにあった仕事ができることです。
反面、欠員補充的な要素が強く、雇用が安定しないこと、仕事が中途半端でスキルアップしないことがデメリットです。人材派遣なら、ほいく畑をおすすめします。運営している株式会社ニッソーネットは優良派遣事業者として認定されており安心です。

40代からのキャリアの選択肢について

仕事に対する考え方がどんどん変わっています。
同じ会社にとどまり、同じ仕事を続ける単一的なキャリアから、色んな業界で、色んな仕事を経験しながらキャリアを高める複線的なキャリアへ意識の変化が起こっています。
大事なことは、一つひとつの経験がぶつ切りでなく、それらは繋がっていて、路線変更しつつも自分の価値は高まっていくこと。
これが複線的なキャリア志向の重要なポイントです。
ヒントですが、保育所への転職を例に書いてみました。
・保育士→より規模の大きい保育所で保育士の仕事
・前職で経理の仕事→保育士→保育所を運営する側の仕事
・保育士→福祉施設や病院、企業で保育士の仕事
・保育士→フリーのベビーシッター
・保育士→障害児福祉で児童指導員の仕事→児発管
・保育士→保育所を自ら開所
・保育士→保育系ユーチューバー
・前職で営業の仕事→保育士→保育系のフランチャイズ企業でスーパーバイザー
・前職でマーケティングの仕事→保育士→保育所向け遊具を扱うメーカーのマーケティングの仕事
例えば、「保育士として経験を積んだ上、新卒から働いていたメーカーとコラボして企業内保育を任される」とか、「保育士として経験を積んだ上、趣味を大事にするため、時間の融通が効くフリーのベビーシッターになる」とか。
こうして考えると、キャリアなんて人それぞれ。無数にありますね。
とはいえ、焦らずに自分にあった道を探すのがオススメです。
保育士のキャリアについて、関連する記事を紹介しておきます。
増え続ける発達障害を持つ子どもの療育をサポートする児発管は、保育士の実務経験があればなることができます。

保育士が出来る副業について書いています。保育系ユーチューバーなんて、今後注目のジャンルではないでしょうか。

いうわけで今回は以上となります。
今回のチャレンジが、より良い仕事になることをなることを願います。